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樹のように大地に立ち、右足を左脚の腿のつけ根に当てる。これは、ヴリックシャ・アーサナとよばれる
ゲーランダ・サンヒターより
概要
ヴリックシャは樹・木という意味で、立ち木のポーズとも呼ばれています。その名前の通り、森の中や草原で静かに立っている大木をイメージして行います。
古典テキストのゲーランダ・サンヒターに掲載されています。
テクニック
- 両足を揃えて直立します。

- 片足を持ち上げて、もう一方の腿に足裏を垂直につけます。

- 胸の前で両手を合わせて、視線を1点に集中して快適にバランスを保ちます。


肩の力を抜いて、深呼吸をしましょう。
目を開けて安定するようになったら、目を閉じて練習してください。
- 足と手を下して、反対側も同じ様に行います。

左右の違いやバランスを感じましょう。
応用
★片足で立てない場合

壁に手をついて練習してみてください。
★足が腿につかない場合

①足を軽く上げる→②内くるぶしに当てる→③内膝に当てる
徐々に腿に近づけて行くように練習してください。

効果
教室風景
左右どちらか軸足があり、片方は安定するのに、片方は安定しないという状態になる場合があります。普段の生活で片方の足に重心を置くクセがついていて、反対側の筋肉が弱っている、更には骨格が歪んで足の長さが揃っていない状態が考えられます。
ヴリックシャ・アーサナを練習すれば筋力はつきますが、歪みの改善には、全体を整える必要がありますので、アーサナ(ポーズ)の基本姿勢(前屈、後屈、側屈、ねじり、座位)を練習することで整えていきます。
また普段の生活では立っている時、座っている時のクセを見直して、重心をバランスよく保つように気をつけることで改善していきます。

まとめ
身体的な左右のバランスについて書いてきましたが、左右をまったく同じにすることは不可能です。
バランス力とは「大きな違いを小さな違いに改善する力」のことを意味しています。ですので、小さな違いにこだわらなくて大丈夫です。
これは、ご自身の体のバランス力を上げると同時に、精神面でのバランス力にも影響を与えています。自分の「嫌いな部分」が「そううでもなくなったり」、「許せなかった人」が「気にならなくなったり」します。
アーサナ(ポーズ)をすることは身体的な面だけではなく、快適に生きるための精神的な気づきでもあります。
まさにバランス力ですね^^
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