
八支則
紀元前3〜6世紀頃にパタンジャリによって編纂されたヨーガ・スートラの中で解説されているyogaの八つの要素(アシュターンガ・ヨーガ)であり、これらを実践することがyogaであり、その目的に近づけると明示しています。
参考ブログ
⒈ヤマ(社会規律)
- アヒンサー(非暴力)
- サティヤ(正直)
- アスティヤ(不盗)
- ブランマーチャリヤ(禁欲 )
- アパリグラハ(不貧)
⒉二ヤマ(個人規律)
- ソウチャ(清浄)
- サントーシャ(知足)
- タパス(苦行)
- スワディヤーヤ(学習)
- イーシュワラ・プラニダーナ(祈念)
⒊アーサナ(坐法)
⒋プラーナーヤーマ(調気法)
⒌プラティアハーラ(制感)
⒍ダーラナ(集中)
⒎ディアーナ(瞑想)
⒏サマディ(三昧)
リンク
アヒンサー(非暴力)
非暴力とは単に暴力を振るわない、殺生をしないという意味もありますが、苦痛を引き起こさないことがテーマになります。体、言葉、思考によって人や自分、動物や自然を傷つけないことがそれにつながります。
Yoga教室から見たアヒンサー
一般的なYoga教室では八支則の3、アーサナの時間にウエイトを置いておられると思いますが、パタンジャリが唱えているアーサナの定義は『快適で安定している』です。よく『体が硬いのでYogaができない』『○○さんのようにポーズができない』『筋肉痛になりました』という声を聞きますが、これは定義から離れていることによって起こる現象です。自ら苦痛を引き起こしていることにもなりますので、八支則の観点からはYogaではないということになります。定義は一見、遠回りに思えますが、Yogaの目的に近づくための重要ポイントです。
指導者は定義を念頭にそれぞれの生徒さんの個性や体力を考慮しながら、アヒンサー意識を持てるよう誘導するスキルと環境が必要かと思います。そして指導者を守るためにもYogaの定義は大事です。
まとめ
Yogaの目的と八支則、アーサナの定義をまず知ることが大事。知ることでYogaを楽しみながら継続でき、継続することで体や心をケアできる。もしもピンとこなくても『Yogaをしたら気持ちいい』がYogaの第一歩です。


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