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達人座(シッダ・アーサナ)

一方の踵で会陰部を圧する。他方の踵を性器の上に置く。顎を胸に当てる。身体を動かさないようにし、感覚器官(インドリヤ)を制御する。眉間の中央を凝視する。これはシッダ・アーサナとよばれ、解脱の門を開けるものである。

ゲーランダ・サンヒター第Ⅱ章7節

概要

シッダとは達人、達成、完成という意味です。全てのハタ・ヨーガの古典テキストに必ず掲載されている重要なアーサナです。会陰部を刺激することでクンダリーニの覚醒につながります。毎日行うのが良いとされ、その理由は72,000本あるとされているナーディー(気道)中の汚物を清めるからとされています。瞑想用、プラーナヤーマ用のアーサナです。

クンダリーニの覚醒

クンダリーニの言葉の意味は「コイル」。天地創造の力である「母神」を表し、宇宙創造の原動力である母神(シャクティ)の分身として各人に存在します。普段は蛇のように3回転半して仙骨部に休眠しているとされています。それが活動すると、脳の上部に向かって、脊柱管を上昇し脳の働きを刺激します。クンダリーニは体内のチャクラを流れるエネルギーで、集中や瞑想、自己の気づきなどで細胞皮質が最大に働くことにより可能になります。ヨガ的生活と練習、自然界からの恵みなどによって覚醒されます。

テクニック

  1. 両足を伸ばして座ります(ダンダ・アーサナ)
  1. 左足の踵を会陰部にあてがい、右足の踵を性器の上方にすえます(第1ムーラダーラ・チャクラの刺激
  1. 顎を胸に引き付け、上体を真っ直ぐに立てて眉間を凝視する(ブルーマディヤ・ドリシティ)
    または軽く目を閉じて意識だけ眉間に向けます(シャーンバヴィー・ムドラー)
    第6アジュナ・チャクラの刺激
  2. 5~15分行う

効果

第1チャクラ(ムーラダーラ・チャクラ)への刺激

第1チャクラは会陰部にあり、そこから重要な3本のナーディー(気道)が流れ出ています。シッダ・アーサナで座っている時は絶えずナーディーを通って脳に刺激が伝わり、ナーディーを清め、その中に詰まっている垢や汚物のようなものを取り除きます。
女性がシッダ・アーサナを行う時はシッダ・ヨーニ・アーサナと呼ばれ、ヨーニは「子宮、母胎、会陰」という意味です。

ナーディーを清める

ナーディーは肉体における毛細血管のように、プラーナ・マヤ・コーシャ(プラーナから成る鞘)の隅々まで流れています。

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毛細血管に流れる血液のようにナーディーにプラーナが流れています。

ナーディーは細くて詰まりやすいので、プラーナが流れなくなり支障をきたす場合があります。それを清める方法として、1番良いとされているのがシッダ・アーサナです。

垢や汚物のようなもの・第6チャクラ( アジュナ・チャクラ )への刺激

毛細血管に脂肪やコレステロールなどが詰まるように、ナーディーは悪い思考やネガティブな感情で汚れます
シッダ・アーサナは会陰部、つまり末端である第1チャクラ(ムーラダーラ・チャクラ)を刺激することで、上端である第6チャクラ( アジュナ・チャクラ )に向かってナーディーを清めます。
清めることで、表面化している内蔵(胃、胆嚢、肝臓、脾臓、腎臓など)の血液も浄化されると言われています。

教室風景

足首や股関節が柔軟でないと安定しませんので、練習が必要です。基本を守った上で足の位置をずらしたりして、少しでも楽に座れる工夫をしてください。無理して完璧を目指しても結果につながりません。
ケガの後遺症などで、練習しても座れない場合はヴァジュラ・アーサナやアルダ・パドマ・アーサナなどで応用してください。ナーディーを浄化する方法はシッダ・アーサナに限ったことではありません。

まとめ

心と体が表裏一体であるように、気(プラーナ)と血も同じです。
プラーナが流れるナーディーを浄化し「プラーナをコントロール」することは「全身を整える」ことにつながります
^^

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