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認知症について思うこと

世界中でコロナウイルスが蔓延していますが、あえて認知症について書きます。というのは、先日散歩していたら認知症のお婆さんにいきなり手をギュッとにぎられたからです。私の父も認知症でした。父のこととそのお婆さんのことがリンクして、ある思いが再現してきました。必要な人に読んでいただけたらと思います。

認知症のお婆さん

散歩の帰り道、背後から走ってくる足音が聞こえたので、「ランニングかな?」と思って道を譲ろうとした瞬間に、知らないお婆さんが私の手をギュッと握って話しかけてきました。走っていたのはそのお婆さんで、一緒にお爺さんもいました。
お爺さんが、お婆さんに「この方は知り合いか?」と聞きましたが、お婆さんは言葉にならない言葉を話すばかり。
父が認知症だったので、すぐにそのお婆さんが認知症とわかりました。
お婆さんは何度も自宅から飛び出してるようで、その都度お爺さんが追いかけているようでした。
鍵もかけていないし、お金も携帯も持っていないとお爺さんは言います。
バス通りだったので、「お金はお貸しするので、乗って帰ってください。」と言いましたが、お婆さんが私の手を離してまた走り出しました。

どんどん走るお婆さん

先頭がお婆さん、お爺さん、私、と続きしばらく走りました。「車にひかれないかな?」と不安に思いながらもお婆さんはどんどん走ります。
バス停の近くでお爺さんがお婆さんをつかまえて、「バスに乗って帰ろう」と話すも、まだまだ行きたい所がある様子のお婆さん。

突然お爺さんが(驚)

なかなか言うことを聞いてくれないお婆さんに、「何で言うことが聞かれへんのや!」とお爺さんは急に暴力を振るい始めました。私は止めようとしましたが、お爺さんはやめてくれません。
認知症の人に暴力を振るうと逆に症状が悪化しますし、男の人がげんこつで何回も力を込めて顔を殴るのを見て、「何とかしないと」と思いました。
近くに駐在所があったので、お爺さんに「警察に行きましょう」と言いました。

駐在所にて

お爺さんは何度が警察に行っているのか、助けを求めていたのか、すんなりと駐在所に行く意思を見せました。
お婆さんの方は嫌がり、2人でお婆さんを引きずりながら入りました。
お婆さんはすがるように、私の手を離さないので、「この後お婆さんとお爺さんはどうなるんだろう?」「2人になったらまた殴るのかな?」と心配でした。
しかし警察官の方に引き取るよう言われたので、モヤモヤした状態で駐在所を後にしました。

父の話


父が認知症になったのは今から5年ほど前です。言ってることがおかしくなって、こちらが話す内容も理解できないことが増えていました。ボーっとることが多くて、よく寝てました。
しばらくして前立腺がんもみつかり、自分でトイレやお風呂に入れなくなって、発症してから1年後に施設に入りました。
施設では車椅子生活で、しばらくはそれなりに元気そうでしたが、だんだんと家族も認識できなくなり、パーキンソン病も併発し、肺炎で何度か入院しました。
発症してから3年後、施設に入ってから2年後に80歳で亡くなりました。

認知症の原因

現在、認知症の人口が増える一方で予防法がわかっていないのが現状です。ですが、父を間近に見てきて思うことは、薬をたくさん飲み過ぎていたのでは?ということです。
父は真面目な性格で、お医者さんに言われたことをきっちりと守るタイプでした。
高血圧ぎみで、降圧剤を処方されてから、何十年も薬を飲み続けました。血圧が安定していても飲み続け、低血圧、低体温になっていました。私が注意してもやめませんでした。
投薬し続ける病院にも不審を抱き、高血圧の基準値について調べました。
すると基準値は年々低くなっており、健康より利益を優先するために基準値を操作しているのでは?という疑問が浮かびました。
父は飲まなくていい薬を長期に渡り飲み続けた結果、機能が衰え免疫力は下がり、様々な病気を併発したのではないか?と素人ですが推測しています。

自分で調べ、自分で決める

父の場合、あまりにも頭が固く、お医者さんの言うことしか聞いてくれませんでした。お医者さんは神様くらいに思っていたのかもしれません。父くらいの年代の多くはTVや新聞くらいの情報しかないので、偏りがちで選択肢が少ないです。
今は情報社会なので、色々と調べ、自分で選択することができます。
なぜ認知症は増えているのか?若年性認知症まであるのはなぜ?
年代に関わらずアンテナを張り、1つのことを過信せず、納得した上で決めることが自分を守る方法なのだと思います。

まとめ

先ほどの認知症のお婆さんが薬を多飲していたのかどうかはわかりません。でも、高齢なのに興奮して走り続けられるということは、何らかの薬の作用が働いているのではと思います。
お婆さんを殴ったお爺さんは酷いですが、私はお爺さんの精神状態も心配です。
お爺さんはお婆さんを殴りたくて殴っているのではなく、どうしてお婆さんが認知症になってしまったのかわからず、パニックになって殴ることしかできないのだと思います。
お爺さんがお婆さんを殴らず、愛するにはどうしたらよいのでしょう。
私の父は辛うじて施設に入れましたが、老々介護をされているご家庭もたくさんあると思います。
現在の対処療法主体の医療では崩壊は目に見えてます。(もう崩壊しています。)
予防医学を学んだ上で考え、決定できる、そんな世の中になることを望んでいます。
これは今回のコロナウイルスにも関連していることだと思います。


コメント

  1. けんぞー より:

    読ませてもらいました…
    認知症発症のメカニズムは、よくわからないんですけど、対処療法は崩壊っていうのはよくわかります!

    僕らの親の年代は医者の言うことが絶対で、調べる手段がなかったですからね。例えば皮膚のトラブルで皮膚科に行って、薬もらってきて、よくなると思ってひたすら塗り続けたら、その薬が強いステロイドで余計にひどくなったというのも聞いたことがあります。
    そういう意味では親世代はかわいそうかな?とも思いますね…

    しかしいきなり手を掴まれるとは、スゴイ体験でしたね…

    • hiromi より:

      早速読んでいただきありがとうございます^^
      祖父や祖母の時代は病院はなかったので、自分で治す方法を知っていたと思います。
      でも父には伝わっていなかったのでしょうね。
      食は薬ですが、父の時代は男子厨房に入らずだったのかと思います。
      核家族の現代はスマホがお爺ちゃん、お婆ちゃんの役割になっているので、調べるか調べないかで、大きく変わってくるように思います。
      とても気分よく散歩していたので、驚きましたが、このご夫婦は今、コロナどころではない!と思いました。
      目の前のことに精一杯の人もいるんですよね。

  2. blanche より:

    深い内容に、いろんなことが脳裏に浮かびました。
    お爺さんとお婆さんの心の内を思うと、
    どんなに苦しいことでしょう。胸が痛いです。
    他人事ではないですね。

    お父様のお医者さんの言うことをよく聞く姿は、
    うちも重なるものがあります。
    いくつになっても、どんな内容でも、「自分で調べ、自分で決める」
    重要性を再認識出来ました。

    良い記事に出会えました^^

    • hiromi より:

      コメントありがとうございます^^
      父は、自分で決めた結果ではありますが、情報が偏っていたのと、柔軟ではなかった所が、後に残された私の学びとなっています。

  3. yasuho より:

    本当にあったお話で現場が目に浮かんできました。
    高齢化がますます進んでいくこの国の未来はこんな風景ばかりになるのだろうか…と考えた時に、fukuさんの仰るように医師の言葉を鵜呑みにしないこと、自分達も知識をつけることが大切だと納得しました。
    これから親の為にも自分のためにも関心を持っていこうと思いました。

  4. まきろん より:

    遅れ馳せながら読ませて頂きました。
    暴力を振るうお爺さんのところで、母親のことを思い出しました。
    私が小学生だった頃母親は同居の姑に対してそのような態度でした。
    姑(私の祖母)は60代で痴呆症になり、ご飯たべてないだのいもしない人物相手に話したり
    徘徊したりと大変な状態でした。ですが父も祖父も同居ですが、全てを母に任せ全くの
    ワンオペで介護をしていました。今のような施設もデイサービスも相談先もなしに一人で
    見ていたと思います。なので日中、父祖父がいない時の母はまるで鬼で、痴呆症の母に対して
    暴力や暴言をはいていました。今から思えばいっぱいいっぱいだったのでしょう。
    私たちには優しい母でした。その豹変ぶりがとても恐ろしかったのを覚えています。
    祖母が寝たきりになった時、そのほうが楽だといったぐらい徘徊は大変です。
    そんな母も晩年、痴呆症になり1年前に亡くなりました。自宅で看取りました。
    そんな話も機会があればブログに書きたいです。
    考えさせられる記事、ありがとうございます。

    • ヒロセント広美hiromi より:

      コメントありがとうございます。
      嫁姑、男尊女卑、介護、、、
      お母さまは複数の問題を一人で抱えていらっしゃったんですね。
      鬼になることで辛うじてバランスを保たれていたのでしょうか。
      心が痛みます。
      表に出ない、裏側の問題は現在でも形を変えてあると思います。
      まきろんさんの体験ブログ、拝読したいです。
      私も自由発信を上手く使って、これを機に気づいたことをもっと発信できたらと考えています。

  5. […] […]

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